Q フットラブ六本木ヒルズ店での経験でいま役立っていることは?
A 細かいことかもしれませんがタオルワークや受付対応、コミュニケーションのとり方です。
フットラブでは施術もしていたので、足裏の反射区や頭のツボも把握していることによって、冷えや肩こりで来院された患者さんに内臓不調・疲れとの関係性を伝えることができます。
新人研修後で緊張することもありますが、施術しながら会話が楽しめているのはフットラブでの経験のおかげ。会話に役立つ情報が施術を通して学べていたこと、コミュニケーションのヒントが学べたことを実感しています。
治療院には麻痺や痛みを抱えた患者さんばかりではないので、全身疲労や慢性的な症状改善で来院される患者さんに、精神面の安定に活かせる要素が身につけられたこと、鍼研修前の技術の幅があることも現場では役立っています。
Q 鍼灸師を目指すきっかけは?
A 姉の紹介で4年前に劉先生の鍼治療を受けたことがきっかけです。
膵疾患で病院をたらい回しにされて、診察を受けても受けても原因不明、ストレスが原因だろうと薬の処方が続いていました。
薬は飲んでいるものの自分でもわかるくらい顔色が悪く不調続きで帯状疱疹が発症するようになったので、このまま薬を飲み続けていて良くなるのかと不安でいるときに、姉に紹介してもらって劉先生の鍼治療を受けるようになりました。
劉先生に薬断ちをするように言われて、それからは週に2回または3回治療に通いました。至ることをし尽くした感の鍼治療でしたが、3ヶ月後くらいから快方に向かい、目に見えて症状が安定してきました。身体の変化を体感して日に日に鍼のすごさに魅了していきました。
幼い時から祖父が鍼治療を受けているのを見ていたことを思い出し、私も鍼を打てる側になりたい、鍼を打つことで同じように苦しんでいる人を治したいと思うようになっていました。
劉先生の治療を受け始める前は司法試験の勉強をしていて、鍼治療で体調が良くなったら勉強を再開しようと思っていたのに、体調が良くなる頃には鍼の魅力に魅かれていて、司法試験からきっぱり鍼灸の世界に入ることを決意していました(笑)。
身体が貧弱で何かを諦めたり、治療に専念せざるを得ない方は多いと思うのですが、私が鍼治療で回復できたように、今度は私が鍼でサポートしたいと思うようになりました。
Q どんな鍼灸師になりたいですか?大事にしていることは?
A 長い間辛い症状で悩んでいる方は私のように気持ち的に弱っていると思うのです。
何年も薬を飲んで治らなかったのに治療のとき劉先生に「大丈夫」と言われたんです。
この一言で、安心してついていけたし、何かあっても大丈夫と思えるようになって、今まで体調の事ばかり気になっていたのにすごく楽になれたことを覚えています。
「大丈夫」この一言はなかなか言い切れない言葉で、丸ごと抱える言葉だと思うんです。
患者さんが訴える症状だけではなく、メンタル面も含めて丸ごと抱えることのできる「大丈夫」と言える鍼を目指しています。
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